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BtoCメディアもオウンドメディアも。Webメディア立ち上げの頼もしい味方 Webコンサルタント 岩﨑 崇さん

ディレクターバンク株式会社は、企業のWebマーケティングを顧客視点で最適化し支援する、企画・運用会社です。様々な分野の才能あふれるディレクター陣が、企業の担当者様とチームになって、日々Webマーケティング課題の解決に挑んでいます。

このコーナーでは、そんなディレクターバンク所属の多彩なWebディレクターにインタビュー。得意分野から個人的な趣味趣向まで、その魅力をご紹介します。 今回は、新規Webメディア立ち上げが得意な岩﨑 崇さんをご紹介します。

PROFILE

Webコンサルタント
岩﨑 崇(いわさき・そう)さん

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Webマーケティング会社で、企業のWebマーケティング支援、自社BtoCメディア事業担当、BtoBマーケティング・マネージャーを経て、2020年9月独立。数々の新Webメディア事業の立ち上げからグロースまでを担ってきた経験に裏打ちされる、成功するためのWebマーケティング支援に定評あり。東京都出身。

強みはWebメディアの立ち上げからグロースまで

――現在はフリーランスとして、新規Webメディア立ち上げなど企業のWebマーケティング支援に幅広く関わっておられるとのことですが、まずはご経歴を教えていただけますか?

岩﨑さん:大学卒業後、都内のWebマーケティング会社に新卒で入社しました。
その会社では、在学中の就職内定後に営業担当としてインターンもしていました。

入社後は、まずWebコンサルタントとして企業のWebマーケティング支援に3年ほど従事しました。その後、部署異動して自社のBtoCメディア事業の運営とそのチームマネジメントやアプリ開発を3年、自社のBtoBマーケティング部門のマネージャーを兼任してリード獲得などの業務を1年ほど従事しました。

自社メディア事業の担当としては、出版社など他社との共同出資事業として、BtoCの一般ユーザーに参加してもらうCGM型(Consumer Generated Media)の事業企画・推進、コンテンツの運営、チームマネジメント、事業計画の立案などの経営に近い業務も行いました。

担当したWebメディア事業の成功で、様々なメディアのWeb事業化の相談を受けましたが、メディアの特性など向き不向きを踏まえて、お断りするケースもありました。

同社に7年ほど勤めた後、昨年2020年の夏に独立して、現在は個人で企業のWebマーケティング支援をしているほか、自分で立ち上げた4つのメディアやオンラインサロンの運営を行っています。

――学生時代から、Webマーケティングを学ばれていたのですか?

岩﨑さん:大学では、環境情報系が専門で、環境問題をITで解決するといったことに取り組んでいて、Webマーケティングに関しては授業の一環として少し触れる程度でした。

ある時、友人数名となにか面白いことやってみたいよねと考えて、環境にやさしい消臭剤のブランドを立ち上げてペットショップなどの店舗へ飛び込み営業に行ったり、Webサイトを制作して広告を出したり、300名くらい参加するイベントを開催してWebで集客したものの半分しか集客できず赤字を垂れ流すとかしていました(笑)

そのなかで、ビジネスって面白いな、Webマーケティングってやりたいことの可能性が広がるなと気づきました。

――ご自身で新規メディアを4つも立ち上げ・運営されているとのことですが、どういったメディアですか?

岩﨑さん:関心のあるテーマについての情報メディアで、「ガジェット」「ペット」「歴史の偉人」「ガーデニング」の4つです。ガジェットは、自分がガジェット好きで詳しいので自分自身で企画執筆しています。またガーデニングはプロの植木屋の友人と、ペットはペットトリマーの方といった専門的な知見を持つ人と共同運営したりと運営方法はそれぞれです。

――「Webメディア」と一口に言っても様々ですね。Webコンサルタントとしては、どういったWebメディアの立ち上げに関わってこられましたか?

岩﨑さん:これまでBtoC/BtoB、ジャンルや事業規模、立ち上げからグロースまでと幅広く様々な150以上のサイトに関わらせていただきました。

BtoCでは、Webメディア単体で収益をあげたい広告モデルのメディア事業や、EC事業者によるコンテンツマーケティングとしてのオウンドメディア、求人のポータルサイト、不動産賃貸の比較検討サイトなどがあります。事業セグメントの選定からコンテンツの企画/制作ディレクション、グロース全般を行ってきました。

BtoBでは、見込み顧客獲得のためのオウンドメディア立ち上げや運用です。
ただ、BtoBの場合はBtoCよりも意思決定までの時間軸が長く、複数部署をまたいで意思決定される傾向があるため、メディア単体ではなくリード獲得後のナーチャリングの仕組みやインサイドセールスやフィールドセールスとの連携などを含めて、顧客へのアプローチを最適化していく必要があります。そうした現場最適化や仕組み化も含めて対応して、担当者と一緒に事業目標に向けて伴走しています。

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事業計画とその実行、経営と現場のつなぎ役として

――現在・過去のプロジェクトで印象に残っている事例について教えてください。

岩﨑さん:事業づくりという観点と、組織づくりという観点で印象に残ったことがあります。

部署異動を経て、コンサルタントから事業担当者に立場が変わって、自分が事業担当者としてその事業の意思決定者になったときの経験ですが、事業担当者として経営と現場のつなぎ合わせに苦労したことから事業計画とその実効性のバランス感覚の重要性を強く感じました。

経営として戦略や計画はあっても、実際に現場がうまく動かなければ事業は成り立ちません。この経験が、いまWebコンサルタントとして企業様のお手伝いする上で大切な土台になっていると感じています。

こうした、Webコンサルタント、BtoC/BtoBメディアの担当者、事業企画・組織マネジメントなどの経験をしてきたので、経営と現場どちらの視点も持った上で両者のつなぎ役として関われることが自身の価値提供かなと思っています。

手段を目的化しない、目的と手段の整理が大切

――企業の支援のプロセスでは、どういった点を心がけて取り組まれていますか?

岩﨑さん:大きくふたつあります。ひとつは、目的と手段の整理から入らせていただくということです。ふたつめは、関わっていただいた企業様が最終的には自走できるしくみをつくるということです。

ひとつめの「目的と手段の整理」というのは、企業様のやりたいことが言語化できていない、整理しきれていない状態でご相談いただくことが意外と多いので、まずは前提から整理させていただいています。

あくまでオウンドメディアやWebマーケティングは手段でしかなく、それをすることでどういった結果を求めているのかをよく理解することから入るようにしています。

例えば、既存プロダクト売上を増加したいという目的に対して、顕在層へのアプローチができていない状態で、時間とリソースがかかるオウンドメディアの構築を選択するよりも顕在層への広告出稿でABテストを繰り返したほうが限られたリソースを効率よく使い、目的に早く到達できるかもしれません。

そもそも目的が定まっていなかったり、目的に対して取るべき手段が整理できていなかったりする場合は、事業者サイドの経験を踏まえて目的と手段の整理から行わせていただいています。

組織に浸透する体制づくりを視野に

岩﨑さん:ふたつめは、関わった企業様が自走できるしくみづくりです。

コンサルティングは、課題解決して成果を出すことがミッションだと思いますが、企業としてはずっと利用するものではなくて、スポットでプロフェッショナルな知見を外部コンサルタントに入ってもらって課題解決してもらい、解決し終わったら次のプロジェクトに移っていくという流れの中で、1つの課題解決手段として活用して関わり続けるものであるべきだと考えています。

事業運営者としての経験上、将来的には自走して成果を出し続ける体制づくりが企業側のミッションだとも思うので、コンサルタントとしてはその体制づくりまでも視野に入れた関わり方が求められると思っています。

なので、コンサルタントは価値提供できるだけの高い専門性と課題解決力を磨くことが求められますし、それ相応のフィーも頂いているのだと思っています(笑)

自走できる体制づくりといっても、組織に浸透する最適解を探し出すのは難しいです。理屈は正しくても、対ヒトのことなので機能するかはまた別の問題で、現場の理解、その人が何に対して困っているか、理想を言えばプライベートな相談まで話ができる関係になれれば、その人にとって最適な体制を導きだすことができるようになります。そうした経営と現場のパイプ役になることが自分の役割かなと思っています。

生活様式や購買行動など、時代の変化に敏感なサービスに注目

――いちユーザーとして注目されているホームページやWebサービス・アプリ等がありましたら教えてください。

岩﨑さん:『nosh-ナッシュ』という低糖質の冷凍食品の宅配サービスがいま気になってます。

1食当たり約500円程度で購入できるヘルシーな食事の宅配なんですが、事業づくりの観点で課題解決のしくみづくりが良いなと思っています。

コロナ禍をきっかけに注目されていますが、それ以前からサービス提供していて、時代の課題に応じた、誰かの課題を解決するプロダクトがきれいに作られてるなと感じます。

あとは、画像検索サービス『Pinterest(ピンタレスト)』です。最近、TVCMもしていて、TwitterやFacebookとは意図的にずらした訴求をしているのが僕としては良いなと感じます。

また、あまりマネタイズを意識していない感じが良いですね。基本的に広告モデルで、そんなに複雑な広告の仕組みを作っているわけではないですが、利用者がすごく増えていることで売上は上がっているようです。

写真のイメージから物を買うといったかたちで消費行動がトレンドになるのかなと注目しています。何かをしようと思った時に、文字でまとめるより画像をまとめて見られるほうがモチベーションが上がるというか、ワクワクします。

あと個人的な趣味かもしれないんですが、人の鞄の中身が気になるんですよね(笑)鞄の中に入れているモノって、その人のこだわりが反映されている気がして、ピンタレスト上だとまさにそれが集まっている感覚で、よく人のピンを眺めてます。 欲しいものをまとめてるピンをフォローしたり、自分と好みの合うアイテムをピンしている人から、自分で検索して探してもアンテナに引っかからないような新たなアイテムを見つけたりもできるので。

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リアルとネット両方で顧客価値が提供できる場づくりを

――お仕事以外で趣味や、今後の夢・やりたいことがあれば教えてください。

岩﨑さん:趣味は、サウナ・銭湯通いです。ちょっと前に流行っていたのに便乗してみたら、案の定ハマったって感じです。いわゆる「整う」感覚が良いですね。あと、何も考えずにぼーっとしているのが良いです。

身近な人を大切にしたいというのが人生としてのやりたいことで、それを前提に今後の仕事や、やりたい“コト”としては、モノづくりをしたいなと思っています。日常品とか、手触りのあるような生活の中で使っていくようなプロダクト。

今まで自分は、Webサービスや、情報など目に見えない役立つものに関わってきたのですが、リアルって人が生きていく中で大事なもので、切り離せないなと思って。オンラインでなくオフラインでリアルに関わっていきたいと考えています。

そしてリアルとネットが両方できるようになったら、顧客価値が提供できるようなブランドだったり場所を提供できたらと思っています。

――最後に、Webマーケティングにお困りの企業担当者様へメッセージをお願いします。

岩﨑さん:自分の経験からクライアントワークも事業者としても、現場も経営もやってきたので、両方の立場の視点が分かるからこそ、ご相談いただく方の悩みは様々であっても、何かしら原体験からお答えできるかなと思っています。

何から手を付ければ良いか分からない、やりたいことはたくさんあるけどどう進めたら良いか分からない、とはいえ目の前にやらなくてはならないことがたくさんあるという方は、その状態で良いので一回お声がけいただければと思います。

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撮影:原地 達浩

オウンドメディア制作