ビジョンと実利をつなぐ実行者 Webマーケティングディレクター 安藤直紀さん

ディレクターバンク株式会社は、企業のWebマーケティングを顧客視点で最適化し支援する、企画・運用会社です。様々な分野の才能あふれるディレクター陣が、企業の担当者様とチームになって、日々Webマーケティング課題の解決に挑んでいます。

このコーナーでは、そんなディレクターバンク所属の多彩なWebディレクターにインタビュー。得意分野から個人的な趣味趣向まで、その魅力をご紹介します。

今回は、官民問わず戦略設計から運用代行まで幅広い分野でWebマーケティング支援を行うオールマイティなWebマーケティングディレクター 安藤 直紀(あんどう・なおき)さんをご紹介します。

PROFILE

Webマーケティングディレクター/IA(インフォメーションアーキテクト)
安藤 直紀(あんどう・なおき)さん

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新卒で建設会社に就職後、Web制作会社へ転職。デジタル関係の教育事業会社での産学官連携プロジェクトなどを経て独立。官民を通して様々な分野で、戦略設計からWebサイトの情報設計(IA/インフォメーションアーキテクチャー) 、コンテンツ制作・広告運用まで幅広くWebマーケティング支援を行っている。共著に『変革期のウェブ ~5つのキーワードから読み解くウェブとビジネスのこれから~』 (マイコミ新書)

インターネットは世界を変える!確信して飛び込んだ

――現在フリーランス歴13年目で、企業・団体のWebマーケティングの上流から下流まで幅広い支援を行い活躍されていますが、ここに至るまでの経歴を教えてください。

安藤さん:新卒で東証一部上場の建設会社に就職したんですが、当時はWindows95前夜の日本のインターネット勃興期で、初めて自分でブラウザでつないでみて衝撃を受けたんです。インターネットって、世界中の知識の図書館みたいだ! と。インターネットが世界を変える、将来的にすごいことが起こると感じました。

それで、インターネット業界で働きたいとデジタル技術の専門学校で学びなおして、Web制作会社に転職しました。そこで、Webサイト制作や様々なビジネスモデル、デジタルによる企業支援ノウハウを身に着けました。

その後さらに転職し、デジタル関係の教育事業会社で産学官連携プロジェクト立ち上げなどのほかにクライアント企業の新人研修の講師も担当していたのですが、当時、急成長を遂げていたある新興IT企業の新人研修で、参加している新人たちのやる気、熱量に圧倒されました。ものすごく貪欲だったんです。

自分は今のままではいけないと痛烈に感じました。うかうかしていたら、置いて行かれると。在籍していた会社の組織改編というタイミングもあり、独立することにしました。もう10年以上前のことですが、マネジメントスキルではなく自分自身のスキルが備わっていないと先細っていくだけだという強い課題意識がありました。これからは、ひとりひとりの能力があって、それらが勝手に協調してできあがるかたちになっていくという確信があったんですよね。現在、まさに当時イメージしていた世の中になってきたと感じています。

グローバル企業や外郭団体など、幅広い支援実績

――官民を通して、様々なWebマーケティング支援の実績がありますが、特に印象深い案件をご紹介ください。

安藤さん:3つ紹介したいと思います。まずは幸運にもプロジェクトメンバーの一員として関わるチャンスを得た、あるグローバル企業のエンタープライズIA案件です。私は、IAを専門領域のひとつとしていますが、これは情報設計の頂点としてぜひ取り組みたかった案件でした。

様々な関連企業を傘下に抱えながらグローバルに展開する大企業のWebサイト(企業の公式ホームページ)について、ドメインの運用方法やメニュー設計などのグローバル展開戦略を設計するのがプロジェクトのミッションでしたが、ブランドを維持しながらいかに各国でのローカライズを最適化していくか、統合ガバナンス(統治・管理)をどこにおくか、そのバランスが非常に難しい課題でした。

また、WebサイトのIA案件に関連して、別案件になりますが、同様にプロジェクトメンバーの一員として関わることができた総合商社の案件がありました。総合商社のようなそもそもこれまでにないビジネスを創っていく事業の場合、Webサイトのメニュー(カテゴリー分け)をこれまでのセオリー通りにもれなくぶれずに分類することが難しいケースもあります。この場合、それまでにない分類方法を検討するわけですが、大企業であればあるほどセクショナリズムが影響して、会社の組織の縄張りや力関係が反映される危険性をはらんでいます。しかし、会社の事業部=Webサイトのカテゴリーではありません。それではユーザー目線で使いにくいWebサイトになってしまいますので、内部の論理に引っ張られずに最適解を見つけ実現するよう注力しました。

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2つめの事例は、外郭団体のWebマスターの案件です。業務自体は、Webサイトの更新作業というシンプルなものでしたが、その外郭団体が任務として扱っているタスクが、私のレベルでは思いつかないくらい先の課題を見通すためのタスクで、情報統制のあり方や国家レベルの壮大なプロジェクトやコンセプトに触れ、視座が上がりました。仕事でありながら勉強させていただきました。

3つめは、辛くて印象に残っている案件(笑)。オンラインゲームのローカライズなんですが、時間も素材も人も何もない“ないない”づくし。外国のゲームプログラムをダウンロードさせるWebサイトを3週間で作るというプロジェクトで……試行錯誤の末なんとかやりきりましたが過酷でしたね(笑)

美しいだけの計画に逃げず、実行まで責任を持つ

――無茶なスケジュールで降ってくるものは、本当に辛いですよね……(笑)実に幅広い支援をされていらっしゃいますが、支援プロセスではどういった点を心がけて取り組まれていますか?

安藤さん:私は、情報設計とかコンサルティングなどのWebマーケティングの上流工程から関わることが多いのですが、計画は美しいが現実的にはうまくいかないということにならないよう、設計と成果の両方に責任を持つようなポジションをあえて取ることを心がけています。

コンサルと実働隊が別れた現状のビジネスフローだと、プランが現実に即していないことが往々にしてあり、成果に結びついてないクライアントが多いと思っています。コンサルはその後の成果には責任を持たないように感じます。

私は理論と実践の両方をワンストップで責任もつことに強みがあると考えていて、その崇高な青写真をありがたく受け取って実行する気になるか、という視点で計画提案するようにしています。プランが悪かった実行部隊がヘボだった、という言い訳を出来ないようにしています。勿論そうすることによって成果を出せず、弁解もできずにプロジェクトが失敗に終わることもあります。しかし、あえてそうしたポジションを取ることで付加価値が出せると考えてきました。

そのために上流工程から下流工程まで幅広くノウハウと経験が必要ですし、設計から制作、マーケティングなど幅広く対応できるようにしてきました。もちろん全ての案件でそのようなポジションが取れるわけではありませんが、少しずつ可能になってきました。

外注の活用がふえていくなかで、企業側の発注の仕方も変わっていくべきです。業務フローの一部分を埋めるだけではなく、業務を変革したいという目標に向けて何が足りないのかを明らかにする、そうした曖昧な要望の段階で外注支援を依頼できるように企業側も変化していくことが、成果に直結すると思います。

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美しいインターネットの成功例に、単純にワクワクする

――支援を依頼する側にとって、頼もしい存在です! 先見性も優れた安藤さんですが、いちユーザーとして注目されているWebサービスや技術がありましたらご紹介いただけますか?

安藤さん:今注目しているのは『Quora(クオーラ)』です。10年くらい前に誕生した米国発の個人参加型Q&Aサービスですが、インターネットの良きビジョンを体現していて好きです。

インターネットによって、ネットワークが世界中に広がって、集まって知恵をつくって、私たちは一個人として力が発揮できるようになりました。

Quoraは、めちゃくちゃ美しいYahoo!掲示板といったところですが、扱っているトピックが美しい。参加者は皆実名でやっていて、英知の集まった場所になっている。ボランティアが英語を翻訳していたりするんですが、世界のあらゆる文化的背景の人が答えていて単純にワクワクします。インターネットで個人が集まって資産をつくっている成功例だと思います。

技術の分野では、VR(バーチャル・リアリティ)。今は、大きなヘッドセットを必要とするなど発展途上ですが、この後に大きく飛躍するジャイアントリープがあるはず。

あとは、ノーコードの技術であるZapier(ザピアー)ですね。プログラミングができなくても、相当の作業を実現する米国発のプラットフォームです。これによってできることが格段に増えました。

例えば、Web広告の報告書の作成では、GoogleアナリティクスからCSVデータをダウンロードして手動でまとめてレポートにまとめるという作業が一般的ですが、この作業を自動化するためには、これまではプログラマーに依頼してきたと思います。そういった自動化のためのプログラミングを、プログラムがわからなくてもできるようしてくれるのがZapierです。SAPのデータをGoogleスプレッドシートと連携することもできる。楽しくて色々試しています。

――お仕事以外で趣味や、今後の夢・やりたいことがあれば教えてください。

安藤さん:趣味は、ブラジリアン柔道と音楽です。もともと格闘技好きで、ヒクソン・グレイシーに憧れて。細く長く続けてきました。音楽はパンクが好きで、ギターでバンド活動もしていました。

やりたいことは、仕事の話になりますが、長くプロジェクトに関わっていきたいです。自分の価値の評価でもあるし、クライアントの成長がモチベーションになります。

――最後に、Webマーケティングにお困りの企業担当者様へメッセージをお願いします。

安藤さん:ディレクターバンクには、ビジョンと実利をつなぐ実行者が在籍しています。プロジェクト単位で動いていくこの時代、ぼやんとした状態から相談するのが成果への近道です。どうしていけばいいのかというところから、ぜひ相談してみていただければと思います。

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撮影:原地 達浩

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