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【開催報告】炎上する開発プロジェクトは、どこに問題がある?-第9回デジマ運営勉強会

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ディレクターバンクの烏田です。2019年9月26日(木)、ディレクターバンク株式会社主催・第9回「Web担当者のためのデジマ運営勉強会」(略して「デジ勉」)を開催しました。勉強会でお話しいただいた内容をレポートします。ご参加いただきました皆様、ありがとうございました! 

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開催概要

隔月開催している「デジ勉」は、デジタルマーケティング最前線で活躍する方をゲストスピーカーにお迎えして、参加者の皆様と、知恵と経験を共有していく勉強会です。

今回は、Webサービスやアプリ開発で数々の実績を持つ株式会社ジルマーケティングアソシエイツ 社主、大内貴則さんに、新規のWeb事業開発において、プロジェクトメンバー内でのスピーディーな意思疎通とプロジェクト進行を実現させるために、どのような情報共有方法やツールの活用がイケてるのか、実際の事例を踏まえながらお話しいただきました。


日 時:2019年9月26日(木)

会 場:ニフティ株式会社セミナールーム(東京都新宿区)

テーマ:イケてるチームが当たり前にやってる開発プロジェクトの進め方

内 容:

  1. 「デジタル広告の配信を効率化する『データフィード最適化ツール』のご紹介」
    スピーカー:宮下正伸 様 (ニフティネクサス株式会社 デジタルマーケティング事業部)
  2. 「デジマ運用のレポート作成工数をゼロに!ディレクターバンクが提供するレポート自動化サービスのご紹介」
    スピーカー:棟近直広(ディレクターバンク株式会社 代表取締役)
  3. 「イケてるチームが当たり前にやってる開発プロジェクトの進め方」
    スピーカー:大内貴則 様 (株式会社 ジルマーケティングアソシエイツ 社主)
  4. 懇親会・名刺交換(ワンドリンク、軽食付き)

 

データフィード最適化で、デジタル広告の勝ち組へ

勉強会は、ニフティネクサス株式会社の宮下さんによる、デジタルマーケティングの展開には欠かせない「デジタル広告」の最新事情の解説からスタート。

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Google等の検索キーワード連動型の広告において、広告表示は、ユーザーデータの活用によって、ターゲットに最適化した具体的な商品を訴求することが可能になっており、いかにデータフィードを充実させて商品を魅力的にみせるかが、広告効果を上げるための鍵になってきているということ。

ポーランド発のダイナミックリターゲティング広告媒体「RTB HOUSE」が2017年7月に日本でのサービス提供を始め、ディープラーニング型の学習技術を用いた広告配信も始まっており、ディープラーニングの要素ともなるデータの管理の重要性がより増しているそう。

データフィードの運用において求められるのは、広告誘導先となる自社サイトの情報データとイコールにしておくこと。せっかく広告から自社サイトへ送客できても、自社サイト側で在庫切れになってしまっていたのでは意味がありません。

そこで課題となってくるのが、商品データのマネジメントですが、商品数の多い企業ほど運用負荷が高く、効率化のためのシステム構築も難しいのが現実だとか。

そんな課題解決のためにニフティが提供しているサービスとして紹介されたのがデータフィード最適化サービス「DFOサービス」。社内で分散しているデータの統合や、更新の自動化など、商品データマネジメントの効率化を実現するサービスです。データフィードの運用負荷で苦しんでいるデジマ担当者さんは要チェックです。

 

「報告資料ばかり作っている問題」を解決へ

続いて、ディレクターバンク代表の棟近より、まずは自己と愛犬と会社の紹介を。

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ディレクターバンクは、もともと自社サービスを運営してきたメンバーが、担当者目線でデジタルマーケティングの運用を支援するサービスを提供しています。

棟近によると、デジタルマーケティング成功の鍵は「運用」にあるといいます。運用の基本は、PDCAサイクルを回すことです。

例えばデジタル広告なら、費用対効果を上げるためのターゲットやキーワードの最適化のためのPDCA。SNS運用なら、フォロワーを増やすための投稿コンテンツやユーザ対応の最適化のためのPDCA。Webサイト運用なら、コンバージョンを上げるためのSEO対策や集客施策の最適化のためのPDCA。

しかし、このPDCAをまわす環境ができていないと、次のような問題に直面することに。

  • 担当者「ダッシュボードがとっちらかってる問題」
  • 担当者「報告資料ばかり作っている問題」
  • 責任者・経営者「実績把握がいつも遅い問題」
  • 責任者・経営者「競合他社のパフォーマンスも知りたい問題」

実績データ集計・報告資料作成に工数がかかりすぎて、デジマ運用のボトルネックになってしまっているというのです。

そこで、ディレクターバンクでは、Googleデータポータルを使った自動レポート構築サービス「Web担当者のためのデジマダッシュボード」の提供を開始します。

リアルタイムに実績データ集計・レポーティングすることでレポート作成・共有の作業工数を実質ゼロにして、企業のデジタルマーケティング運用を支援します。

ご興味がありましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。

 

イケてるチームが当たり前にやってる開発プロジェクトの進め方

いよいよ満を持してのご登壇は、株式会社ジルマーケティングアソシエイツ 社主、大内さんです。

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大内さんは、大手SIerにて数千人月という基幹システムの開発に従事後、Webデザイナー、プロジェクトマネージャー、OtoOベンチャーでの新規事業企画などを経て独立。「人の生活になくてはならない基盤となるものをテクノロジーで再構築する」をテーマに、事業開発やチームビルディングを行っています。

今回は、様々な開発プロジェクト参画の実績をもとに「イケてるチームが当たり前にやってる開発プロジェクトの進め方」について、高鮮度な情報共有のしかた、開発プロジェクトの手法や最新ツールの活用事例も交えながらお話をいただきました。

近年Webプロジェクトに求められる要素、条件が劇的に変化し、プロジェクトを頓挫したり炎上させずに進められるチームや企業と、そうでないところがハッキリしてきたといいます。

プロジェクトの進め方が上手なベンチャーやチームに共通する要素、それはひとつひとつのマイルストーンを守って、リリーススケジュールを厳守するということ。スケジュールをどう守るか、スピードを優先し難しいものは切り捨てるなど妥協も必要なのだそう。件のセ〇〇ペイの問題も、そのあたりにあるのではないかというお見立てでした。

そしてプロジェクトの進行をはばむ最大の原因、うまくいってないチームほぼ全てに共通する問題は、チームで飛び交う情報量が少ないということ。発言の少ないSlack(開発の現場でよく利用されるビジネスチャットアプリ)をみると、たいてい何か問題を抱え、炎上しているのだそう。

開発プロジェクト成功のためには、発言しにくい文化をやめること。アウトプットにこだわりすぎず、アウトカムを大切にすることも重要だということでした。

大内さんおススメのコミュニケーションやプロジェクト進行のために使えるツールもご紹介いただきました。具体的な使い方ノウハウも教えていただき刺激的でした!

  • Figma/Adobe XD
  • Zeplin
  • Slack
  • Trello(またはGitLab)
  • チーム全員Googleアカウントと Apps(無料でOK)
  • ZoomまたはAppear.in

今回のオルタナ・ポイント

毎回、この勉強会レポートでは「デジタルマーケティングの新しい選択肢(オルタナティブ)を作っていく」というディレクターバンクのミッションにのっとり、なんらかの新しい取り組みを行いPDCAを回しております。

今回は、いつも一方的にご報告をするばかりなので、参加者の方に感想をお伺いしてみました。

全体について

3名の講師の方それぞれ、実際の現場での事例をあげながら説明してくださったので、担当しない分野の話も分かりやすく実業務で、わかりづらかったプロジェクトの問題点などが想像できた。

 

宮下さんのパートについて

デジタル広告からの来店効果の可視化などの事例から、実際の出稿に必要な作業の説明、工数削減の代行プランまで説明がありデジタル広告へのハードルが下がった。

 

棟近のパートについて

自社のWebコンテンツを作成するうえで課題になっている人手不足や、自社のリソースだけでは難しい課題を、適任の人材を必要な工数だけお願いできる人材代行サービスに興味がわきました。

 

大内さんのパートについて

プロジェクト進行上、重要視しなければいけないポイントの解説がわかりやすかった。現場でおこりがちなプロジェクト進行上の問題解決方法についても、具体的なツールなどをあげて説明してくださり参考になった。

 

様々な気付きやインスピレーションにしていただけたようで、よかったです! 貴重なコメントを、ありがとうございました。

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日々デジタルマーケティングの運用で試行錯誤している担当者・経営者の皆様に、様々な気付きや交流の機会として、今後もデジ勉は続きます。次回は、11月開催予定です。

今回ご参加くださりました皆様、ありがとうございました!

 


デジタルマーケティングの運用でお困りのことありましたら、お気軽にご相談ください。

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