新規プロジェクトにありがちな壁。成功させる鍵は、PDCAで運用しないこと?

新規事業や新規Webサービスの立ち上げプロジェクトのご支援をさせていただくことがよくあります。

新規プロジェクトは、トライアンドエラーがつきもの。一発で正解が見つかるようなことは稀で、大切なことは、いかに早くトライアンドエラーのサイクルを回し続けていけるかだと、私たちは考えています。

一方、新規プロジェクトの推進支援をさせていただく中で、なかなかうまく進まないプロジェクトに出会うことがあります。そこには共通したある要因が存在する場合があります。

それは、失敗を恐れるあまり、慎重にPDCAを回そうとしすぎて、プロジェクト全体にブレーキがかかることです。

私はこれを「PLANから始める新規プロジェクトの弊害」だと考えています。

PLANから始める新規プロジェクトによくある3つの弊害

PLANから始める新規プロジェクトによるある3つの弊害

PLANから始める新規プロジェクトのよくある弊害として以下の3つがあげられると思います。

1.そもそも土地勘がないのでPLANがまとまらない。

新規事業のプロジェクトでよくあるケースです。顧客ターゲット自体も新規の場合、顧客理解ができていないまま事業企画書を作るために、何を起点に計画をまとめていいかわからない、といった壁に当たります。

この場合、新サービスアイデアをとりあえず開発してみよう、という「作ることありき」で計画が組み立てられがちで、結果、顧客不在、提供者都合でのサービス開発になりがちです。

2.初期段階から大きな投資計画を作りがち

しっかりした計画を作ろうとするあまり、はじめから大きな初期投資計画を作りがちになるのも、PLANから始める弊害のひとつだと思います。初期投資を大きくするデメリットは、2つあります。

1つめは、投資額が大きいと準備期間が大きくなり、結果、市場投入のタイミングが遅くなるというデメリットです。

2つめは、投資額が増える分、クリアすべき収益目標値が上がる、もしくは投資回収期間が伸びてしまうというデメリットです。

3.土地勘がないためチェックポイントの設計が曖昧、もしくはいきなり大きな目標を掲げてしまいがち

新規事業プロジェクトの場合、目的は新しい収益を作っていくことですが、その目的に向けて順調にプロジェクトが進行しているか、通常はいくつかのチェックポイント毎に、KPIを設定します。

このKPIの設定を土地勘のない状態でいきなりPLANしていくのは、なかなか難しいことだと思います。

結果、曖昧なチェックポイントの設計をしてしまったり、いきなり大きな目標値をあげてしまいがちです。

これによって、プロジェクトがスタートした後に、予実の乖離が大きく発生し、社内調整をはじめ、その後の軌道修正に大きな労力が発生してしまうことになります。

まずは、小さなDoから始めること。そこからトライアンドエラーを繰り返していくこと

トライアンドエラーを繰り返していくこと

PLANから始める新規プロジェクトのこれらの弊害を避けるために、私たちはよく「小さなDoからプロジェクトを始めませんか?」という提案をします。

新規事業プロジェクトの場合、ゼロから1を生み出すことが最初の活動目標になります。つまり、1人の顧客をまず見つける、そしてその顧客のニーズを理解するという取り組みが最初に取り組むべき重要な活動になります。

そのために初めにPLANを作って、社内承認をえて、それなりの予算をつけてもらって、準備をして、とやっていくと、かなり手間がかかってしまいます。

できるだけ、予算をかけず、準備をせずに、最短で1人の顧客を見つけるためのDoを実現するには、どうすればいいか?

例えば、いきなりWebサイトを構築するのではなく、ランディングページを1枚作って、そのページで仮説検証をしてから、Webサイトの企画を考える。

例えば、いきなり独自の自社ECサイトを開発するのではなく、既存のECモールへの出店などで仮説検証してから、ECサイトの開発計画を考える。

例えば、いきなり新規顧客を狙ったビジネスを展開するのではなく、既存顧客に対する新規サービスのニーズ検証をしてみる。

あまり時間や予算をかけずに試せる小さなトライアルをまずは実行し、顧客の発掘、そして顧客との対話を通じて、仮説設計をおこない、次の計画にフィードバックしていくような流れをイメージしていただければと思います。

また、新規事業に関するフレームワークとして、OODAループ、MVPモデルといったものもあるので、こちらも参考にしてみるのもおすすめです。

外部人材をうまく活用する3つのポイント

外部人材をうまく活用する3つのポイント

最後に、新規プロジェクトの運営で、私たちのような外部専門人材をうまく活用していく3つのポイントをシェアしたいと思います。

1.目指すべきゴールと時間軸、戦略仮説をあらかじめ伝えておくこと

新規プロジェクトの支援を外部に依頼する場合は、精度が甘くてもいいので、今考えている目標や、その目標を達成したい時間軸、戦略仮説はしっかり相手に伝えておいた方がいいと思います。

精度が甘いようでしたら、それを叩き台に一緒に精度を高めていくことも可能なので、そこは恥ずかしがらずに出せる情報はすべて伝えた方が、後々意思疎通が楽になると思います。

2.作業レベルだけでなく、課題レベルも伝えておくこと

外部専門人材のノウハウを活用したい場合は、作業レベルだけでなく、課題レベルでも期待していることを伝えた方がいいと思います。

単なる作業レベルだけだと、それ以上のアウトプットは出てきませんが、課題レベルがうまく共有できれば、それをクリアするためのノウハウなども提供してくれることもあり、より大きなパフォーマンスを引き出せる場合があります。

3.外部の専門人材とやりとりする、社内のカウンターパートを決めておく

外部の専門人材が採用され、活動を開始する時に、社内の誰と主なやりとりをするか、あらかじめ担当を決めて、その体制を伝えておいた方がいいと思います。

その情報を元に、受ける側としては、どのようなタイプの専門人材をアサインしたほうがコミュニケーションが円滑にまわるか、人選作業に大きく影響していきます。

新規プロジェクトを成功させるために、必要な能力を持った人材をアサインすることは大切ですが、同じくらいにチームメンバーとして相性がいい人材をアサインできるか、という視点も私たちは大切にしています。

トライアドエラーをいかに早く回して、成果にたどり着けることができるのか?

私たちは、新規プロジェクトご担当者の伴走パートナーとして、常に同じ視点にたちながら、新規プロジェクトの成功に向けたトライアンドエラーに一緒に取り組んでいきたいと考えています。

社内新規事業や新規Webサービスの立ち上げプロジェクトの運営で人材リソースが必要でしたら、お気軽にご相談いただければと思います。

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