LPを運用して新規リード獲得の効果を上げるためには、つねに分析を行いながら改善を重ねることが重要です。しかし、改善が必要なことは分かっても、どこをどのように改善したら良いのか分からないというWebマーケティング担当者の方も多いのではないでしょうか。
本記事では、特にBtoB商材のLPの改善を行う際に参考となる、デザインまとめサイトと具体的な事例を10件紹介します。この記事を読むことで、改善の手がかりをつかんでいただき、次のアクションを起こしやすくなるはずです。
LPを作る時に参考にしたいデザインまとめサイト
LPは基本的にWeb広告をクリックしたリンク先として運用されるため、一般的なWebサイトに比べると事例を探しにくいところがあります。そこで役立つのが、さまざまなLPデザインの事例を集めたまとめサイトです。
ここでは、事例が豊富で多くの人に参考になるであろうデザインまとめサイトを2つ、紹介します。
LP ARCHIVE（LPアーカイブ）
URL：https://rdlp.jp/lp-archive/
「LP ARCIVE（LPアーカイブ）」は、LP制作に特化したデザイン会社 株式会社Ryuki Design（リューキデザイン）が運営するLPの最新デザインまとめ参考サイトです。キーワード検索の他、カラー/イメージ/カテゴリー別のLPデザイン絞り込みが可能です。アカウントを作成（無料）をすることで、気に入ったデザインを「お気に入り」登録することもできます。
2022年10月11日時点で、PC用のLPデザインが33,305件、スマートフォン用のLPデザインLPデザイン22,134件と、多くのデザイン事例が登録されています。Ryuki Design社の制作事例に限らず、他社制作も含むさまざまなLP事例を見ることができます。
Land-book
「Land-book」は、UIデザインやプロダクトデザインを手掛けるDawid Liberadzki氏とLand-book運営チームによる、Webサイトのデザイン事例サイト。
キーワード検索の他、Webサイトのスタイルやタイプ、業界での絞り込みが可能です。アカウントを作成（無料）すると、デザインを「お気に入り」登録もできます。
LP以外にも、ポートフォリオ、ブログ、ストア、その他さまざまなWebサイトのデザイン事例を見ることができます。英語情報のみですが、事例が多様で、参考になります。
さらに、「Webflow」というWebサイト開発ツールのテンプレートを使ったデザイン事例も紹介されています。
BtoB商材のLPおすすめ事例10選
「LP ARCIVE」より、BtoB商材のLPにおすすめのデザイン事例を10件紹介します。
それぞれのLPについて、ページを開いたときに最初にユーザーの目に入る範囲「ファーストビュー」や、問い合わせや申し込みなどのユーザーのアクションにつながる「CTA」、その他LP内で特徴的な点を紹介します。
なお、LP ARCIVE掲載時からLPの内容の変更や、運用を停止しているLPもあります。また、LPデザインのポイントについては、以下の記事も参考にしてください。
株式会社アジタス
LP ARCIVE内での紹介ページURL：https://rdlp.jp/archives/otherdesign/lp/68828
LP URL：https://azitas.co.jp/lp/whitepaper1906/
株式会社アジタスが運営する、ホワイトペーパー制作サービスのLPです。
ファーストビューでは、「刈り取るだけのマーケティングは時代遅れです。」というキャッチコピーが印象的です。CTAでは、単に「お問い合わせはこちら」だけでなく、何を相談できるのか・提案してもらえるのかの一文が加えられています。
また、LP ARCIVE掲載時からLPが改善されており、CTAとともに上画像のように特典の案内が追加されています（2022年10月時点）。
LPの内容としては、テキストの情報量が多いですが、読みやすいフォントで落ち着いたテイストにまとめられています。LPによくある売り込み感が薄く、商材の紹介より先にホワイトペーパーの必要性の解説がしっかりあるなど、読み物的な印象のLPです。
最後に料金表があり、費用に関する不安を解消しています。また、LP内に問い合わせフォームが埋め込まれており、ページ遷移をせずに問い合わせに移行できます。
おかしプリント（森永製菓株式会社）
LP ARCIVE内での紹介ページURL：https://rdlp.jp/archives/otherdesign/lp/77822
森永製菓株式会社が運用する「おかしプリント」というサービスのLPです。おかしプリントは、お菓子のパッケージをオリジナルデザインにできるサービス。営業や展示会、イベントでの販促ツールとしての活用が訴求されています。
ファーストビューでは、人物を使った目を引く画像が印象的です。また、「森永製菓」というブランドの知名度も活用されています。
CM動画の掲載、有名利用企業のロゴ掲載や事例写真で実績をしっかり印象づけています。CTAにはメールフォームと電話番号が掲載されており、まずは無料で見積りができることを訴求してハードルを下げています。
最小ロット・最低注文金額が掲載されており、「有名菓子メーカーのサービスだけあって高いのでは？」といった不安の解消につながっているのではないでしょうか。
デザインパスポート（株式会社ジム）
LP ARCIVE内での紹介ページURL：https://rdlp.jp/archives/otherdesign/lp/83908
LPのURL：https://www.designpassport.jp/
株式会社ジムが運営する「デザインパスポート」という月額性のデザイン制作サービスのLPです。
ファーストビューでは、「月額5万円～デザイン制作し放題！」「1ヶ月お試し！」といった、目を引くワードが印象的です。また、どのようなユーザーにメリットがあるのか分かりやすく示されています。
料金プランがページの最後ではなく半ばで明示されており、ファーストビューの「月額5万円～」「1ヶ月お試し！」に対する疑問を早めに解消しています。料金プランと共に発注側・受注側双方の基本ルールも記載があり、リーズナブルさの一方で不安を抱かれやすい品質を保証するための説明がなされています。
LPの全体を通じて、リーズナブルさをしっかり訴求しつつ、そこで生じる不安をしっかり解消する内容となっています。
また、LP内に問い合わせフォームが埋め込まれており、ページ遷移をせず問い合わせに移行できます。
NP掛け払い（株式会社ネットプロテクションズホールディングス）
LP ARCIVE内での紹介ページURL：https://rdlp.jp/archives/otherdesign/lp/75417
LPのURL：https://np-kakebarai.com/lp/atobarai_syukin_1/
株式会社ネットプロテクションホールディングスが運用している、「NP掛け払い」という売り掛け払い（請求書後払い）サービスのLPです。
ファーストビューで、このサービスで解決できることを一文で分かりやすく示した上で、決済サービスによくある不安解消を行なっています。CTAは「資料ダウンロード」で、比較的ハードルが低いものです。
LPのなかで、決済サービスの仕組みや与信時間の比較、業務削減効果などが図解され、サービス導入のメリットが分かりやすく解説されています。また、有名企業の導入事例・ロゴ掲載などで、特に決済サービスにおいて大切な信頼感・安心感が印象づけられています。
オフィス・パンスク（株式会社パンフォーユー）
※左：LP ARCIVE掲載のLP／右：2022年10月時点でのLP
LP ARCIVE内での紹介ページURL：https://rdlp.jp/archives/otherdesign/lp/90263
LPのURL：https://office.panforyou.jp/
株式会社パンフォーユーが運用する「オフィス・パンスク」というサービスのLPです。オフィス・パンスクは、オフィスに毎月冷凍パンが届く月額制サービスで、企業の福利厚生サービスとして訴求されています。
上画像を比較すると、LP ARCIVE登録時（2022年6月23日）から改善が行なわれ、より分かりやすいLPになり、サービス導入メリットの訴求が強化されました。
ファーストビューでは、オフィス・パンスクという新しい形のサービスがどんなものなのか、「社員食堂の代わりに冷凍庫を置くだけ！オフィスでいつでも焼きたてパンを【福利厚生サービス】」といったテキストも加わり、一目で分かりやすいデザインとなっています。
CTAは、単なる資料請求や問い合わせではなく、「販売代理店募集中」「まずは焼きたてパンのおいしさをあなたのオフィスで体験してください！資料ダウンロード・お問い合わせ」といった、アクションをイメージしやすいCTAです。導入企業150社以上という、新しいサービスに対して信頼を与える実績も追記されています。
また、「資料ダウンロード」「お問い合わせ」の2パターンのCTAが用意されています。LP内に問い合わせフォームが埋め込まれており、ページ遷移をせず問い合わせに移行できます。
マネーフォワード クラウド（株式会社マネーフォワード）
LP ARCIVE内での紹介ページURL：https://rdlp.jp/archives/otherdesign/lp/208810
LPのURL：https://biz.moneyforward.com/campaign/mf_cloud/16061/
株式会社マネーフォワードが運用するクラウド会計サービス「マネーフォワード クラウド」のLPです。
キャンペーン訴求を重視したファーストビューとLPといえます。知名度の高いサービスなので指名検索ですぐに利用を検討しているユーザーも多いと考えられ、ファーストビューに「無料ではじめる」CTAが設置されています。
また、ページ半ばからのCTAは、「個人事業主」「中小企業」「IPO準備/中堅～上場企業」とセグメント分けしたCTAが設置されているのが特徴的です。
サービス紹介では、実際の操作画面の画像が掲載されており、画像を拡大して詳しく見ることができます。本サービスと合わせて使われることの多い、マネーフォワードの関連サービスの相関図も掲載されています。
また、事例紹介では、サービス導入による効果が数字でしっかりと訴求されています。
丸投げ記帳代行（株式会社ミロク情報サービス）
LP ARCIVE内での紹介ページURL：https://rdlp.jp/archives/otherdesign/lp/74825
株式会社ミロク情報サービスが運用する会計事務所向けの記帳代行支援サービス「丸投げ記帳代行」のLPです。
ファーストビューで、「会計事務所向け」を明示してターゲット絞り、サービスの特徴からメリット、どのような悩みを解決できるのかを動画や画像を使って分かりやすく説明しています。また、運用イメージも図で視覚的に分かりやすく示されています。
料金プランが比較表で明確で、作業量に応じたシミュレーションも可能です。CTAは「申し込み」でハードルは高めですが、豊富な特典をつけ後押ししています。
design package.com（株式会社サガシキ）
LP ARCIVE内での紹介ページURL：https://rdlp.jp/archives/otherdesign/lp/4376
株式会社サガシキが運用する、商品パッケージ制作サービスのLPです。
ファーストビューで、ユーザーのよくある悩みの解決に焦点を当て、商品のライフサイクルごとの悩み解決を図を活用して示しつつ、強みの訴求につなげています。
CTAは「問い合わせ」で、LP下部のCTAの前にどんな相談ができるか？を改めてまとめ、後押しをしています。
DO-MO（株式会社藤本コーポレーション）
LP ARCIVE内での紹介ページURL：https://rdlp.jp/archives/otherdesign/lp/204167
LPのURL：https://do-mo-gift.com/
株式会社藤本コーポレーションが運用する、オンライン会議でのギフト送付サービス「DO-MO」のLPです。
ファーストビューの色使いや画像が目を引くデザインです。また、オンライン会議でのギフト送付サービスという、新しい形のサービスの概要について一目で理解できるよう視覚化されています。
動画でのサービス説明や、料金の提示、Q&Aなどがあり、サービスについての理解を深めることができます。また、DO-MOを利用してギフト送付を行いたいユーザーに向けた「申し込み」のCTAの他に、DO-MOでギフトを販売したいユーザー向けのCTAも設置されています。
株式会社H4
LP ARCIVE内での紹介ページURL：https://rdlp.jp/archives/otherdesign/lp/209910
LPのURL：https://h4-haken.com/syukyakulp/
株式会社H4が運用する、総合人材サービスのLPです。
ファーストビューでは、「もしも・・明日、100似ん呼んでも大丈夫！！」というキャッチフレーズや人物を使った画像が目を引きます。
急ぎやスポットで対応できる人材を探しているユーザーという、サービスの強みとターゲットが分かりやすい訴求となっています。料金表一覧も掲載されており、すぐに申し込みたいと考えている人のハードルを下げるLPの内容です。
LP内にフォームが埋め込まれており、ページ遷移せずに申し込みに移行できます。
ターゲットに合ったLPデザインを見つけよう
BtoB商材のLPデザインに共通するポイントがある一方で、ターゲットによってどこにどのように力を入れるかは異なります。まずはターゲットを明確にして、何を訴求すべきかを整理します。その際、以下の記事も参考になります。
BtoB商材のLPデザイン改善７つのポイント：2022年10月版
BtoB商材においてLPのの成果を最大化するためには、BtoBならではのLPの特徴を押さえる必要があります。また、広告とともに運用していくなかで、特にCVに影響する要所を改善しながら運用することが大切です。本記事では、BtB商材のLPの特徴と改善のために押さえるべきポイントを解説します。
その上で、本記事で紹介したサイトや事例を参考に、どのようなデザインができるのか考えてみましょう。LPは一度制作して終わりではなく、分析しながら改善を重ねることで効果を最大化することができます。参考としたLPデザインのその後の改善も確認して見ると、参考になります。
ターゲットやデザインの方向性は固まったものの、実際にデザインを制作するとなると自社だけでは難しい場合や、そもそもターゲットやデザインの方向性に自信がない場合、専門知識を持つ外注パートナーの力を借りることも効果的です。
ディレクターバンクの「HubSpotで作るLP制作プラン」では、世界120カ国以上、12万社以上で導入されているクラウドサービス「HubSpot」を使い、BtoB新規リード獲得用のLP制作から、リードナーチャリングに必要な各種設定、広告運用までワンストップで代行可能です。
お客様の課題に合わせて柔軟な支援体制を組むことが可能ですので、まずはお気軽にお問い合わせください。詳細をご案内した資料ダウンロードも用意しております。
