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失敗しないためのSEOコンテンツ制作の進め方・3つのステップ

作成者: 棟近 直広|2021/7/4(日)

ディレクターバンクでご支援させていただくWebマーケティング運用で、よくご相談いただくケースとして、SEOコンテンツの制作支援があります。

自社のサービスサイトの集客を上げるために、SEOコンテンツ記事を増やしていきたい、といったご相談を受け、どのようなご支援が可能か、都度ご提案させていただいています。

そして、SEOコンテンツ記事の制作をおこないながら、そもそものSEOコンテンツ制作の体制作りのお手伝いもさせていただいています。

今回はこれらの経験をふまえて、失敗しないためのSEOコンテンツ制作の進め方を3つのステップで解説したいと思います。

初めてSEOのコンテンツマーケティングを実施していこうと考えているWebマーケティング担当者さんだけでなく、すでにSEOコンテンツマーケティングを実施しているのだけど、なかなか成果が出ていないという課題をお持ちの方も参考にしていただければ幸いです。

SEOコンテンツ制作でやりがちな失敗例

失敗しないためのポイントをお話する前に、やりがちな失敗事例からお話していきたいと思います。

例えばこんなケースです。

・SEOコンテンツ記事を大量生産しようとして、SEOの経験のあるライターに低コストで直接制作発注しようとするケース

このケースで作成したSEOコンテンツ施策が成功しない場合、要因としては、以下が考えられます。

1.ライターまかせのSEOコンテンツ制作体制

SEOコンテンツ制作で大切なのは企画・編集力です。記事制作指示書を編集側でどこまで細かく設計できるかで、ライターが書く記事のクオリティが変わってきます。

記事制作指示書を作る体制を持たないまま、ライターのセンスにまかせるSEOコンテンツの制作依頼は、かなりリスクが高いと思われます。

2.コンテンツ戦略がないため、サイト全体としてSEO価値が上がらない。

最近のSEOでは、1本1本の記事単体の質だけではなく、サイト全体としてどのような読者の課題解決やニーズにつながる情報を提供しているのか、という点でも評価されています。

そういった意味で、ターゲット顧客の課題やニーズ、競合他社のSEOコンテンツマーケの状況などに対する戦略もないまま、SEO対策キーワードごとのコンテンツ記事を単体で増産しているだけだと、制作している記事間の関連性も少なく、サイト全体でのSEO効果が上がってこないことがあります。

3.SEO効果が出た時に、ビジネスにどう貢献するかの仮説設計・検証ロジックができていない。

仮に集客が上がってきた時に、それが自社のビジネスにきちんと貢献できるのか、あらかじめ仮説設計できていないと、実際の予算投下は単なるギャンブルになってしまいます。予実管理ができないと、継続的な改善のPDCAがまわらず、単なるワンショットの施策で終わってしまいます。

これらの失敗をふせぐために、以下の3つのステップでのSEOコンテンツ制作を進めていくことをおすすめします。

失敗しないためのSEOコンテンツ制作の進め方・3つのステップ

ステップ1)SEOコンテンツの調査・仮説設計

ここでは、SEOコンテンツを制作していくにあたっての戦略仮説を作っていきます。

「戦略仮説」とは、「ターゲット顧客のどんな課題やニーズに貢献するコンテンツを提供していくのか?」という、編集コンセプトを固めることです。

具体的には、以下の3つの視点で情報を整理していくことが大切です。

1.顧客の課題やニーズの整理

ターゲットとなる顧客の課題やニーズを「ペルソナ」や「カスタマージャーニー」などの手法を使って、明確にしていきます。

2.自社コンテンツ、過去施策の棚卸し

ターゲット顧客の課題解決やニーズに貢献できる自社コンテンツはなにか?また過去の施策で反応が良かった切り口はなにか、洗い出します。

3.競合分析

ターゲット顧客の課題やニーズに対して、競合他社はどのようなコンテンツマーケティングを展開しているか、分析をおこなった上で、自社が参入して勝てそうな切り口を見つけていきます。

ステップ2)SEOコンテンツ制作の実行計画を策定する

ステップ1で策定した戦略仮説を実際、どのように実施していくのか?具体的な活動計画に落とし込んでいきます。

1.目標設計

SEOコンテンツの強化によって得たい成果を、KGI、KPIの視点で具体的に目標数値化していきます。

例えば、KPIはSEOによって発生する「サイト訪問者数」、KGIは記事を見た後に発生する「問い合わせ数」や、商品説明資料の「ダウンロード数」などがよくあります。

これらの指標を月別の目標数値に落とし込んでいくことによって、どれくらいのスピード感で記事を増やしていく必要があるか、制作ボリュームを見積もっていくことができます。

2.コンテンツマップの作成

具体的にどんなSEO対策キーワードの記事を制作していく必要があるのか、制作候補の記事コンテンツリストを作成していき、着手優先順位を決めていきます。

ステップ3)SEOコンテンツ制作・運用体制の構築

実際にSEOコンテンツを制作する体制と、各種の運用ルールを作っていきます。

1.SEOコンテンツ制作体制と制作フロー決め

編集者、ライターなどの人選と制作フローを構築していきます。

制作フローについては、どのようなコミュニケーションツールを使うのか、実際の会議の頻度、記事制作依頼をする際のフォーマット、記事納品フォーマットなど、細かく決めていきます。

2.SEOコンテンツの効果検証と改善フロー決め

公開したSEOコンテンツ記事の効果検証や改善ルール、全体のKPI・KGIの達成状況のチェック体制などもPDCAサイクルの一環として、あらかじめフローを作っておくことをおすすめします。

まとめ

SEOコンテンツ提供で失敗しないポイントは大きく2つあると思います。

ひとつは、調査・仮説設計から、実行計画まで策定した上で、実際のSEOコンテンツ制作をはじめること

もうひとつは、編集者をきちんとおいた上で、SEOコンテンツライターへの記事依頼をおこない、改善のPDCAのをきちんとまわしていくこと

ディレクターバンクでは、SEOコンテンツ制作の経験豊富なディレクターが、これらのSEOコンテンツの企画設計から、実際のコンテンツ企画のPDCAまでをワンストップでご支援させていただいております。

今後、SEOコンテンツを強化したいとお考えの方は、お気軽にご相談いただければと思います。